大阪市住之江区のインテックス大阪で開催される20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)の開催に合わせ、27日から30日までの4日間、大阪市中心部の高速道路では大規模な通行止めが実施される。通常なら神戸・三宮から車で1時間ほどで着く関西国際空港までは、市外を迂回して2時間以上かかる見通しだ。規制区間外での渋滞も予測され、G20サミットの関係機関は期間中の鉄道利用を呼びかけている。
阪神高速道路では27~30日の連日、早朝から深夜まで環状線など10路線で通行規制。3号神戸線で大阪市内方面へ向かうと、西長堀ランプから先は一般道へ移らざるを得ず、5号湾岸線で関空方面へ向かうと北港ジャンクション(JCT)から先は湾岸舞洲ランプで下りるか、2号淀川左岸線に入らなければならない。
3号神戸線の京橋ランプから梅田ランプまでの所要時間は通常なら約35分だが、27日から4日間の日中にこの区間を移動するには、名神高速道路を経由して一般道を走行する必要があり、渋滞を回避できたとしても1時間近くかかる。
各国首脳が利用する関空でも、対岸とを結ぶ連絡橋が時間帯によって通行止めに。神戸・三宮発着のリムジンバスもほぼ全面運休となる。神戸空港との間を約30分で結ぶ高速船「ベイ・シャトル」は28日と30日は運航予定だが27、29日は全便の運休が決まっている。
一方、鉄道各社はG20サミット期間中も通常ダイヤでの運転を予定しており、神戸市中心部から大阪(梅田)までの所要時間はJR新快速で20~25分程度、阪神や阪急の私鉄特急なら30~35分程度だ。関空への移動も車より鉄道がスムーズで、ダイヤの乱れがなければ1時間半ほどで到着できる。
兵庫県警は「交通混雑を想定して車での外出を控え、時間が計算できる電車の利用をお願いしたい」と呼びかけている。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース